僕が楽曲提供させて頂いているミュージカルを観に行きました。
この楽曲が生まれたことが、
僕がサラリーマンをやめて世界一周をしようと思ったきっかけでもあります。
個性が響きあう100人のキャストが100日間で創り上げるミュージカル「A COMMON BEAT」。
「異文化理解」をテーマとしており、
東京、名古屋、大阪、福岡、仙台、ピースボートの船上などで毎年公演されています。
こんなご時世だからこそ、是非皆さんにも観て頂きたいと思いました。
提供させて頂いた楽曲は「Rebirth〜未来へつなぐ鼓動〜」。
戦争シーンの後にくるもので、人々がいかにして立ち上がっていくかを描いたものです。
「何もかも失っても立ち上がる人間の生命力」=「鼓動」=「希望」
その希望を未来へと繋いでいくシーン。
この楽曲を生み出すにあたって、WEB上に落ちている戦争体験記を読み漁りました。
戦争を経験していない自分が、この難しいテーマに対しての答えを出すには
先人たちの智慧から学ぶ他なかったからです。
その中でどの体験記にも共通して根底にあったメッセージはいたってシンプルなものでした。
「このような過ちは二度と繰り返してはいけない」
ありきたり、当たり前に聞こえます。でも、この当たり前のことをきちんと伝えなくてはいけない。
これを伝えなくして、この楽曲のメッセージは完成しない、と思いました。
命が鼓動を通して受け継がれているイメージは、
自分の祖母の葬式で初めて知った事実から来ています。
99歳で永眠した祖母は広島で被爆。
自分の娘が待っている家の方角に大きなキノコ雲を見た時、
苦渋の決断の上で、逆方向に全速力で逃げたそうです。
助かる見込みがないと判断出来てしまうほどの大きな爆煙。
その場にいれば自分の命すらも危ない。
この決断がなければ、今の僕は存在していないのです。
当たり前に今ある命が、当たり前に受け継がれてきたわけじゃない。
そして、先人たちが経験したことを鼓動に刻んで、継承していく。
これが命をつないでいくことの、ひとつの意味・役割ではないか。
A COMMON BEATとは、人種や宗教、国境、性別、言葉を超えて、
つながることができる、感じることができる鼓動だと僕は解釈しています。
それは、今生きている「現在」において、世界中の人たちとのつながりを感じることができるものです。
そして、受け継がれてきた命としての鼓動。
これは「過去」「未来」の命とのつながりを感じることができるものです。
鼓動を通して「現在」「過去」「未来」が全方向につながっていく。
僕にとっての「A COMMON BEAT」とは、このような作品です。
あくまで僕にとっての、です。
皆さんはどんな世界を感じるでしょうか?
興味を持って頂けたら、一度HPをご覧いただけると幸いです。
http://commonbeat.org
チケットぴあ 「コモンビート」で検索すると出て来ます。
http://ticket-search.pia.jp/pia/search_all.do?kw=コモンビート